アステラス製薬インタビュー9:経営課題に対する調達部門のプレゼンス。 調達部門が機能することで初めて「サイエンスのアイデアがビジネスの形になる」…とは?
アステラス製薬株式会社 調達部 マニュファクチュアリング&サプライチェーン 課長 原薬担当・ロジスティクス担当 中島 英之様(CPP-A級取得)に資格取得の背景やご活用についてお伺いしました。
(※以降敬称略、所属・役職は2021年12月20日時点)
吉田
購買調達は経営に必要な要素がほとんど含まれている、と以前に他の方から伺ったことを思い出しました。
例えば、昨今の経営課題として挙げられているカーボンニュートラルといった環境配慮への取組みに関して、調達部門でやられていることはありますか?
中島
環境配慮のことで言うと、環境にやさしい素材を使用した医薬品パッケージにしよう、といったことがありますね。
吉田
その際の調達部門のプレゼンス(存在感)や、会社から期待されていること、他の部門の関わり方等について教えてください。
中島
構想などの起点は研究所から出発することが多いかもしれませんが、そのサイエンスのアイデアを実際のビジネスや形に落とし込むには調達の存在が必要だと思います。
具体的には、実際に社外の技術力をお借りしたり、取引条件を交渉したり、お取引をしたりするなど、具体化するためには調達部門が機能することで初めてビジネスや製品に落とし込むことができるのかなといます。
吉田
「調達部門がサイエンスのアイデアをビジネスの形にする」…、これは凄いパワーワードで、キーワードですね。
きっと、このインタビューをご覧になられる方は、サプライチェーン、エンジニアリングチェーン、ステークホルダーを繋いで商品やサービスなどのビジネスの形にするためには調達部門が必要不可欠であるという、新しい視点や気づきを得られるのではないかと、勝手ながら感じました。
まさに、先ほどのバリューということにも通じていることかと思いました。
勝田
環境対応は、調達だけではなくて全部署に関わることですよね。
その中で、調達部門が色々の部署を繋いでいって、求められる役割や機能も増えていくのかなと感じましたね。