江崎グリコ株式会社インタビューその3 | CPP導入の障壁はあったか?経営層へのコミットとは?

江崎グリコ株式会社 グループ調達部の方々へ、CPP資格制度の導入やご活用について事務局がお伺いしました。
グループ調達部 部長 森田裕之 様、秋山幸司 様
(※敬称略、所属・役職は2021年 4月13日 時点のもの)

吉田
CPPを導入するにあたって、社内で何か障壁になったこと、苦労されたことなどありましたでしょうか?

森田
障壁は無かったですね。経営層には「CPPの論理を取り入れ、ロジカルに調達する組織の実現」にコミット、宣言しておりましたし、ありがたいことにメンバーから「やってみましょう」と歩み寄ってくれました。

吉田
メンバーの皆さんの「よし、やっていこう!!」といった前向きな姿勢は、江崎グリコさんに元々あった組織風土かもしれませんが、やはり森田さんのマネジメント力、リーダーシップも影響しているのでは?と感じました。森田さんの、メンバーに対して何か行われたことがありましたらご紹介いただけますでしょうか?

森田
そうですね…、私はこちらの部署に来てから100日目の発表をするまで、それこそメンバーとの信頼関係も何もなかったので、自分自身で”外から来た人間”と思っていました。

もっと言うと「実力のほうはなんぼのもんじゃい」的な見られ方をされるのだろうなぁ、といった不安や思い込みもありました(笑)。

ですので、最初にやったことは『メンバー全員との面談』です。

今の部署に来る前に、私がメンバーの皆さんに面談で聞きたいことを6~7個程メールで事前に送りました。まずは「皆の考えていること、困っていること、私に期待していることを知ろう」というスタンスで、メンバーの皆さんと1時間程度の面談を行いました。

その面談と100日間の観察の中で江崎グリコの文化なり人なりということを考え、課題を発見して、構造化して、その解決に向けて掲げた中期目標の1つがプロフェッショナル育成ということだったわけです。

その過程で、メンバーの皆さんが私のことを「この人、真面目にやろうとしているな」という印象をもっていただいたのでは、と思います。

いずれにしても、CPPの中身が非常に説得力あるロジックですので、メンバーも、最初教科書のあまりの分厚さにびっくりしたでしょうけど(笑)、読みはじめると「あ、これは必要知識だな」と思ってくれたのだと思います。だから、合格者が早く出ているのだろうと思っています。

吉田
ありがとうございます。ここで、秋山さんにお伺いします。

今、森田さんからCPPの社内導入についてお話をいただきましたが、実際に秋山さんが受験される上で何か障壁になったことがありましたら教えてください。

秋山
資格取得に取り組むという点で、先程、森田が申しましたとおり私自身も障壁やハードルというのは全く感じませんでした。

確かに教科書が分厚いということはあったのですが(笑)、実際に導入編とか実践編の中身を見ると調達の”あるある”と、それに対する対処法が論理的かつ手法として書かれており、言葉の意味が明確で、調達方法も何パターンか紹介してある等、

CPPを取組みながら、これまで私自身が調達業務をする中で「なんとなくOJTでわかっていたけど、他の人に教えるレベルになっていなかった」というところを頭の中で整理できました。実務に活用できるようになり、『非常にレベルアップしたな』というのを実感していて、取り組んでよかったと思っています。

吉田
ありがとうございます。

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