サンケン電気インタビューその11|ゼロからははじまらない、とは?

 私が思っている「きちんと」とメンバー思う「きちんと」が、ずれているということです。 

サンケン電気 唐木秀彦さん(生産本部 資材統括部 デバイス購買部 部長)、 成田寛人さん(資材統括部 デバイス購買部 デバイス購買1グループ)、雑賀明良夫さん(資材統括部 資材管理グループ)にお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

ゼロからははじまらない、とは?

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雑賀
一般的に、調達系のセミナーや教育プログラムの数が少ないですよね。

唐木
教科書も少ないですね。

最近は例えば海外調達向けの本もでてますけれども、網羅的なものはないと思うのです。

例えば、子供に「きちんと」やりなさいといって、「はい わかりました」と答えてもその「きちんと」が、よくわかってないという、そういう状況がありました。

私が思っている「きちんと」とメンバー思う「きちんと」が、ずれているということです。
基礎知識を得たところからプラスアルファをどれだけ積み上げられるか、が企業の競争力になると思います。

先ほどいったように、教育で育成される部分は10%で、先輩たちが20%をみせて、あとは経験が70%です。

それぞれがどういった経験をして、バイヤーとして一流になっていくかというのは、この70%にかかってると思います。

そういう意味では基礎をきちんとしたうえで、経験の中で何が必要で何が必要じゃないかを明確にして次の世代にバトンタッチしていきたい。

ゼロからはじまらないということですよね。ですが、ゼロで始まることって意外に少なくはない。

前の人が仕事しました、次はこういう人で担当取引先はこういう人です。
そこまではあったとしても調達の戦略であったり、その評価であったり、どういうふうにこれからやろうとしているのか、そういうことがなかなか伝承されていかない。

受けたほうもまたそれを理解できないと、そこで終わってしまうのではないでしょうか。

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