ダイハツ工業インタビューその3| 「ブレークスルーの徹底」とは?
私は自分のスキル向上も含めて挑戦したいと思い、挙手させていただきました。
CPPホルダーのダイハツ工業 山角雄佑さん(生産調達本部 調達室 調達G 機能チーム 副主任)にお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
「ブレークスルーの徹底」とは?
ーーCPP資格制度を知るきっかけはどういったことだったのでしょうか?
山角
調達部門の中で人材育成をミッションとしているグループがあります。そのグループの課長が、CPP資格制度の試験対策セミナーを受講して、CPP・A級資格まで取得されました。
「社内での研修が難しいのであれば、CPP資格制度のような機会を活かせればスキルアップになるだろう」ということになりました。
それを受けて、1年程前から調達の各グループから若干名を選出して、半年間、チームを組み、CPP資格試験を受験にチャレンジする仕組みがスタートしました。
その中で、私の直属の上司から「CPP資格試験を受けてみないか」と声がかかったのです。
調達のメンバーは皆、多様な業務を持っていて多忙なので躊躇する人もいましたが、私は自分のスキル向上も含めて挑戦したいと思い、挙手させていただきました。
それで今年の7月にCPP・B級資格を取得して、今回、また、A級資格にチャレンジさせていただいているところです。
ーーCPPがメンバーのなかに浸透するのにハードルになったことはありましたか?
山角
ハードルは、普段の業務をしながらの学習ですね。
ご存じの通り、弊社は車を製造しているのですが、今年は新規車種が多数立ち上がってきています。
そのため輻輳するプロジェクトも多く、業務多忙で、打合せや緊急会議に出席することも多く、それも阻害要因にもなりました。
でもそういうときは、まわりのチーム員とか上長にも助けられて、「代わりにやっておくよ」と言って頂いたおかげで、CPPに専念して勉強会を開催できたのではないかと思っています。
ーー業務の時間の中で、受験者による勉強会が開かれていたのですか?
山角
そうです。人材育成の担当課長からも業務の一環として、週1回ぐらいはみんなで集まって、勉強する場を作った方が、合格率も上がるだろうということで開催していました。
今回は、5月に入ってからCPP資格制度の導入の社内展開をはじめました。
それから7月の受験まで2ヶ月弱だったので、スタディーガイドを日割りで学習しました。
スタディーガイドを全部めくると750ページぐらいあるので、週84ページのペースで勉強しないと7月のテストに間に合わない。本当に大変でしたよ 笑。
チーム員でCPPを一緒に受けた方との勉強会ではリーダーをやらせてもらっていました。
毎週、定例的に日程を決めていましたが、皆さん業務も忙しくて、出張が入ったり業務が入ったりで、最初は出席できない人が多くいました。
勉強会は全員が集まらないと、切磋琢磨して向上していけませんので、そこは苦労しましたが、私の直属の上司及びメンバーの直属の上司の方が「参加してよ」と呼びかけてくださったおかげで、出席率がほぼ100%になりました。
ーー御社の中で新しい取組みになると思うのですが、こちらのハードルになるようなことはありましたか?
山角
我々は社内スローガンでも「ブレークスルーの徹底」を掲げていまして、型破りで従来にない発想や新しいやり方をやっていく方針をとっています。
そういう意味で、上長も積極的でして、「チャレンジするなら是非やったほうがいいよ」と応援してくれて、新しいことに対するハードルは無かったですね。
チームリーダーの下にユニットリーダーがいて、ユニットリーダーに直接、相談をさせていただき、業務負荷分散を考え、いろいろ手伝って頂けました。
一人で業務がまわらないときは、チーム員を応援によこしていただいて、考えてくれたり割り振ってくれたりして、非常にありがたかったですね。
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