オリンパスインタビューその2|モチベーションアップの工夫とは?
自分達で資格を取得して、「いいものだ」ということを示しました。
それから人事部門と交渉して報奨金制度を立ち上げ、これによって、個人に対してもモチベーションがあがる仕組みにしました。
CPPホルダーのオリンパス 奈良昭彦さん(ものづくり革新センター 統括室 購買企画部 部長)、羽田修一さん(ものづくり革新センター 統括室 購買企画部 購買企画グループ グループリーダー)を訪問しました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
モチベーションアップの工夫とは?
(安部)
最初にCPPを知っていただいたきっかけを教えてください。
(羽田)
JMAC(日本能率協会コンサルティング)に、調達のプロセス革新のコンサルティングを受けていたことが、最初のきっかけです。
その最中にこのCPP資格制度が、はじまりました。
今度こういう資格制度が始まりますよ、と紹介を受け、チャレンジしてみてはどうですかと薦められました。
ちょうどいい資格制度が、はじまるなということで、最初からとびつきましたね。
(安部)
新しい教育体系、教育制度を外から取り入れてくる際は、内容に違和感があったかもしれません。
御社のなかで蓄積されてきた考え方との相違はありましたか?
(羽田)
特に違和感はありませんでしたね。
CPPというのは、非常に体系的にできていると思います。
逆に我々の教育体系で、漏れていたと感じる部分を、あらためて発見できたというメリットを感じています。
ですので、比較的スムースに受け入れられました。
(安部)
社内に導入されるときに(羽田)さんがそのお役割だったのですか?
それとも他に旗振り役の方がいらっしゃいましたか?
(羽田)
購買企画部全体が、オリンパスグループとしての旗振り役を求められています。
そこでまずは購買企画部全員が受けて合格を目指すことから始めました。
(安部)
なるほど。それは興味深いパターンですね。
どなたかお一人がひっぱっていくという形でなく、
オリンパスグループさんの購買の実力をあげていくために、組織の方みなさんで、ひっぱっていったということでしょうか?
(羽田)
はい。
(奈良)
当時から全社として各購買部を束ねる「全社調達部会」という会議体を持っていました。
私は一事業部の代表として、そこの会議に参加していたのですが、このCPPを活用してレベルを上げていこうという提案を事業部側の組織として受けました。
(安部)
その時どのような印象を受けましたか?
(奈良)
正直に言いますと、少し抵抗はありましたね 笑。
それまで、新任、初級、中級の3つ社内の研修もありましたし、それで十分だという考えもありました。
調達は、勉強してどうにかなるものではなく、先輩やベテランの背中をみて覚えるものだという考え方もありました。
事業部としては、抵抗があったので、購買企画部のメンバーが一生懸命説得して、自ら資格を取得したのです。
(羽田)
自分達で資格を取得して、「いいものだ」ということを示しました。
それから人事部門と交渉して報奨金制度を立ち上げ、これによって、個人に対してもモチベーションがあがる仕組みにしました。
お金だけではなく、人事記録にも残る社内で認定された公的資格のひとつとして、CPP資格を認定してもらいました。
これはいい資格なのだということが、各メンバーにわかるように仕組みを整えたのです。
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