キリンインタビューその4| CPPの有効性とは? ~受験のプレッシャーと一体感~
皆忙しいなか、ランチタイムを利用して有志で勉強会を開き、リーダーもメンバーも仲間として、上下の関係なく助け合って取り組んでいます。一緒に苦労した「受験同期」という意識も芽生えるようです。
CPPホルダーのキリン 間美弥子さん(調達部 企画担当 主査)を訪問しました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
CPPの有効性とは? ~受験のプレッシャーと一体感~
(安部)
CPPが、部署やチームの中に浸透していくうえで、リーダーのみなさんのお役割はすごく大きかったのだと思います。
今では50名を超える方々がCPP受験者となっておられますが、間さんを含め、みなさんはCPPについてどのようにお話されているのでしょうか?
(間)
皆さん「結果的に受けて良かった」と言っています。
先にも少しふれましたが、合格者全員に、
‐どのような勉強をしたか
‐どのような気付きを得たか
‐このような点で役立つ、
といった内容の「合格体験記」を書いてもらい部内で共有しているのです。
私自身、CPPの良さを身に染みて感じていますが、メンバーが全然必要ないというものを、一方的に押しつけ強制することは意味がないと思っています。
ご本人として、どの程度の自己啓発に効果的であったかを判断してもらうためにも体験し感じたことを合格者全員に書いてもらっています。
皆さん、自分達が今までやってきた調達とは別の切り口があると気付いたり、先進企業の取り組み事例に気づきを得られたりするようです。
単なる受験テクニックというだけでなく「目の前の調達業務につながるものをやること」が大事だと思います。
CPP受験後に「実際の業務に活かすのは、皆さんの知恵次第です」とお伝えして取り組んでいます。
合格体験記を活用して少しずつ盛り上げてきましたので、今では調達部員でCPPを知らない人いなくなりました。
(安部)
「合格体験記」というネーミングもとてもいいですね。
(間)
私にとっても受験は相当なプレッシャーでしたが、夏の暑い時期になると、今でもCPPを受験した頃の記憶がよみがえります、笑。
他の受験者も同じようなことを言っていますね。
皆忙しいなか、ランチタイムを利用して有志で勉強会を開き、リーダーもメンバーも仲間として、上下の関係なく助け合って取り組んでいます。一緒に苦労した「受験同期」という意識も芽生えるようです。
CPPを導入したのをきっかけに、チームデザイン的な活動が芽生えて広がってきた、そこがとても面白いと思います。
(安部)
CPPをきっかけにメンバーのつながりもうまれているんですね。
(間)
はい。さらに、重要と感じることは、メンバーとのコミュニケーションにおいて言葉の定義がはっきりしてきたことです。
例えば「自分たちが考えるVEとは、□□だ」考えることは、それはそれでいいのですが。しかしそれではあくまで個人の解釈になってしまいます。
「外の広い世界は○○を■■と捉えている」とう共通の概念ができると、共通の調達言語で話が通じやすくなり、そのあとのコミュニケーションがとっても効率的になりました。
例えば、テキストの“あのチャート”だと言えば、皆それを見て確認することができます。当社にマッチするかは別にしても、少なくとも世の中の標準が簡潔に述べられ、体系的に整理されていて、非常に引用しやすいと感じます。
(安部)
なるほど。共通の言語や認識でお話しができるんですね。
海外の方々とのコミュニケーションはいかがですか?
(間)
私が調達に着任して間もない時に、にわか知識かもしれませんが、テキストを見て理解した上で海外の方と話をしますと、その用語が相手にサッと伝わり、「こいつ少しわかっているな」と、いう感じで話をしてもらえた記憶があります。
そういう意味で、調達の世界を的確に表現した教材だと思います。今後は、我々のなかで、このテキストの内容を実際の仕事につなげ広げていきたいですね。
(安部)
CPPの利用が、先ほどおっしゃっていたチームビルドに役立っていたり、コミュニケーションにも役立っているということですね。
(間)
はい、そうです。テキストのあの厚みをみて、皆最初は驚くのですが、結果的には役にたっていますね。
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