キリンインタビューその2| 海外の調達レベルとは?
何か大きなステップアップをしなければいけない、そういう状況に直面し、まず当時のリーダーと志の高いメンバーの2名が試行的に受験したのがはじまりです。
CPPホルダーのキリン 間美弥子さん(調達部 企画担当 主査)を訪問しました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
海外の調達レベルとは?
(安部)
CPPは、どのようなきっかけ知っていただいたのでしょう?
(間)
部門としては、2008年ぐらいに、当時のリーダーが、パンフレットをみて知ったそうです。そのあと1年ぐらいは寝かしていたようですが。。。笑。
当時は、「国内の調達機能をどのように集約しようか」との検討段階でしたが、その後実際に各事業にあった様々な調達機能が集約されました。
集約後何か大きなステップアップをしなければいけない、そういう状況に直面し、まず当時のリーダーと志の高いメンバーの2名が試行的に受験したのがはじまりです。
その結果「これは、非常にやりごたえがある」ということを確認し、部内に共有されました。
その後、新たに調達に異動してきた私にも声がかかり、
「人材育成担当者としてCPPを受験してください」
「他の方々にも受験してもらうようにしてください」
という命題をいただきました。
そこで、はじめてCPPにふれることになったのです。
実は、私は調達部門に異動するまで、調達とは何をやるところか正直よくわかっておりませんでした、笑。
“調達とは何をすべきところなのか”は、このCPPのおかげで習得できたと思います。
調達に関する有効な参考書籍が少ないと感じるなかで、すごく手短に調達の世界をまず把握することができました。
「調達とは本来こういうことを目指さなくてはならない。」
「より戦略的に、今まで以上に、付加価値を生まなくてはならない。」
志が高い内容のテキストを拝見して、このように感じました。
それと同時期に、我々のグローバル調達という試みがはじまりました。
当然、海外のバイヤーと意見交換し協議する場が増えてきました。その中で、海外は当たり前のように、CPPの教科書に書いてあるような戦略機能を持っていることに気いたのです。。また、CPPのテキストに書いてあった内容とほとんど同じことが話されていて、略語もグローバル共通で通じるということにも驚きました。
それに比べ国内では、手配購買的な業務がまだまだ多く、意識的にも受け身型、処理型という印象を受けました。これをどう変えていくのかが課題だと思いました。
我々(国内メンバーのレベル向上)が追いつかないと、グローバル視点での大きな動きはできないと感じています。
これからは、国内の目先のことだけではなく、夢は大きく世界に目を向けていくことが大切です。世界で戦える調達バイヤーを目指した人材育成プログラムを強化していきたいと考えています。
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