明電舎インタビュー2:CPP導入当初の組織課題は?
株式会社明電舎 調達本部 企画管理課 シニアエキスパート 山下 恵嘉様(CPP-A級資格取得)と調達本部 EV調達部 EV調達課 主任 保坂 直輝様(CPP-B級資格取得)に、資格取得の背景やご活用についてお伺いしました。
(※以降敬称略、所属・役職は2021年12月21日時点)
吉田
ありがとうございます。CPPを導入されるところをお伺いしましたが、その内容をもう少し深堀させていただければと思います。
2008年以前の段階で既に手書きの教育資料があったとのことですが、当時、CPPに切り替えたきっかけや、課題感等がありましたら教えてください。
山下
率直に情報が古く、見直しもされていなかったからですね。
当時の教育資料は1986年に作られ、その後2004年で改訂が止まっていました。
その理由は、インターネット等の情報リソースがあまり普及していなく、2年ごとに少しずつ見直しを行っていたようなのですが、インターネットが普及していくにつれて、“必要な情報は自分で取りにいく”といった個人の学習サイクルのようなものができてしまい、徐々に全体を見て、知識やレベルを底上げするような教育資料の見直しがされなくなってしまっていたからのような気がします。
私が異動してきた後は、教育資料を全面的に見直して、変えていきました。
吉田
ありがとうございます。
当時、教育資料とCPPガイドを照らし合わせた時、何か違い等を感じたことや、印象に残ったこと等ありましたら教えてください。
山下
当時の教育資料はモノのづくりに関する内容が多く、法律関係やマネジメントに関する内容はあまりなかったんですね。一方で、CPPはその部分が詳細に、また幅広く書いてあり、今の教育テキストに盛り込んでいます。
吉田
ありがとうございます。購買調達に関する資料は、生産技術等の他の分野と比べると情報は少ないと思いますが、それでも他の購買調達に関する資料、情報の中からCPPを知ったきっかけ、選んでいただいた理由等教えてください。
山下
見直しを進めていた2008年頃は、正直申しあげると調達の戦略等があまり決められていなかった印象でした。
その中で、やはり”今後は戦略的に調達をすることが大切だ”と思い、色々情報を探している所でCPPと出会い、「これだ」と思い選びました。
その後、CPPに書かれている戦略等の内容は、弊社の教育にも取り入れました。
今では、新しく入ってきたメンバーでもCPPのテキストを読むことによって、調達本部が何をしようとしていて、どこに向かっているかが分かっていただいています。