サンゴバン株式会社 機能樹脂事業部 インタビューその8|マインドマップを使っての交渉とは?
サンゴバン株式会社機能樹脂事業部 パーチェスマネージャー 嘉瀬 清司様(CPP-A級資格取得)に、資格取得の背景やご活用についてお伺いしました。(※以降敬称略、所属・役職は2021年11月26日時点)
吉田
マインドマップはCPPガイドには記載はありませんが、どのように使われているのでしょうか?
嘉瀬
そうですね。
今年は、値上げが特に多くて、マインドマップなどで話を整理していかないと、関係のない話と関係付けられてしまったりするので使っています。
価格の話も、弊社は外資系ということもあり、母体からのトップダウンで実施することがあります。
でも、そうは言っても、やっぱり人と仕事しているので、あまり理に合わないことは言い辛かったりするじゃないですか。また、その中では、開示できないことも当然多々ありますよね。
ただ、「開示できないのは分かります、だけど理由はこうですよね」という確認や、
「私はそちらのサービスを使わしてもらっている立場で、そちらに損を押し付けようとは思わないけど、そちらが我々の損を気にしないとしたら、それはやっぱりおかしいと思わないですか?」
という相手の立場を理解した上で話をすることも大事だと感じています。
例えば、お互いに情報開示できないのは理解しながらも、サプライヤーさん側で15%の値上げ要求をしてきて、その結果逆算した原価率が70%になったとします。
相手が我々の立場を理解して言っているのかどうかにもよりますが、もし理解して言ってきているとしたら、
「もし今後、市場価格が下がった時に、本当に値段を下げることはできるのか」
という相手の立場を考えた上で話をすると、相手もあまり無茶なことは言えなくなるので、分析やマッピングのようなことは、交渉時にやっておくと良いと思います。
吉田
以前、お話したCPPホルダーの方も購買調達が、よりロジカルになったというお話を思い出しながら聞かせていただきました。
嘉瀬
そうなんですよ。ロジックなんですよね。