サンゴバン株式会社 機能樹脂事業部 インタビューその3|ステークホルダー資本主義で捉えるBCPの観点とは?
サンゴバン株式会社機能樹脂事業部 パーチェスマネージャー 嘉瀬 清司様(CPP-A級資格取得)に、資格取得の背景やご活用についてお伺いしました。(※以降敬称略、所属・役職は2021年11月26日時点)
吉田
「ステークホルダー資本主義」この点をもう少し詳しく聞かせてください。
嘉瀬
売上高(トップライン)の中にコストがあって、その下に行くと最終的な利益(ボトムライン)がありますよね。我々の仕事って、ずっとこのトップラインとボトムラインを多くして、その間のコストはなるべく小さくするにアクションしてきています。
ただ、ステークホルダー資本主義っていうのは、この間にあるコストの部分も大事なんだよ、という考え方です。
例えば、従業員のコスト、環境コスト、廃棄物コストなどありますが、その他にも、事業継続のBCPの観点から多様な企業から調達しなくてはいけないと考えるとコストがかかりますし、資本力のないところに対して我々が指導していく、ということにもコストがかかります。
ただ、「そのコストが一体どれぐらいの人たちに良い影響を及ぼしているのか?」ということが、実は企業の持続可能性を見て行く時に必要なことなんですよね。
我々はプロフィット&ロスを見るとトップライン→コスト→プロフィットって見ていますよね。
このコストの所に、きちんと「企業の持続性を担保するための要素が入っているか?」、「ステークホルダーにメリットを与えているか?」と考えることがステークホルダー資本主義の考え方ですね。
吉田
なるほど…、なんかこの話ずっとできそうですね(笑)ただ、時間もあるので、少し話題を変えてもいいでしょうか?
嘉瀬
そうですね(笑)