ソフトバンク株式会社インタビューその1|コストマネジメント本部の全体像とは。
ソフトバンク株式会社コストマネジメント本部の方々へ、CPP資格制度の導入やご活用について事務局がお伺いしました。
コストマネジメント本部
TUコスト管理・購買統括部統括部長 東條敦 様、業務企画課長 大橋和彦 様、河野智子 様、米田直樹 様、村上遼 様
(※敬称略、所属・役職は2020年1月28日時点のもの)
1.コストマネジメント本部の全体像とは。
中本
ソフトバンクの購買部門の組織全体像について教えてください。
東條
まずコストマネジメント本部という組織ですが、もともとは購買本部と経営企画本部に分かれていました。
経営企画本部の一部と購買本部がいっしょになって今の組織を構成しています。
予算管理と購買でのコスト削減業務を一体化した組織で、現在メンバーが約60名います。
大きく分けると、インフラ周りや通信事業の設備投資に関するコストを削減する部署と、営業マーケティング系のものを購入するコストを削減する部署です。
それ以外に全体をサポートする経営企画の部署を設けています。
設備投資については、ほぼ100%コストマネジメント本部が管轄しており、営業マーケティング系のOPEXといわれる販売促進については、人件費を除いた部分、販促品や広告宣伝費なども網羅して対応しています。
中本
組織として、どのようなミッションを課せられているのでしょうか。
東條
1つはどこでも同じはずのコスト削減ですが、もう1つは最適な購買です。
適切な設備投資ができる適切な買い方で、価格だけでなく数量を適切にすることが求められます。
購入のタイミング、購入場所も適切にしないといけません。
あとは業務の効率化です。
2015年度から「Half & Twice」というスローガンの下、半分の時間で2倍の成果が出るような生産性の向上に向けて取り組んできました。
管理部門は業務の効率化に加え、戦略的に会社が発展していくところへリソースを割くことを意識しています。
中本
60人という購買本部の人員数は、毎年同じ程度なのでしょうか。
東條
以前は80人ほどいましたから、少し減っています。
業務の効率化が進んでシステムでカバーできるところが増えてきたからです。
1人ひとりのスキルも向上してきました。
このため、以前に比べると少数精鋭になってきています。
中本
現在、コストマネジメント本部にいらっしゃる方はどの部署から来られているのでしょうか。
東條
今の20代、30代は新卒で購買に配属されている人間が大半です。
購買経験を持った中途採用の社員もいます。
中本
通信業だけでなく、製造業の方もいらっしゃいますか。
東條
はい。
現在は、同業の方が少ないですね。
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