東京電力・谷口氏 松本氏 五十嵐氏 インタビューその11|CPPを組織の底上げにどうつなげる?
東京電力ホールディングス株式会社
谷口 正洋さん(経営企画ユニット グループ事業管理室 調達管理グループ 能力開発担当課長)
松本 理奈さん(廃炉資材調達センター 廃炉調達企画グループ 副主任)
東京電力パワーグリッド株式会社
五十嵐 正和さん(資材調達センター 調達改革第二グループ 課長)
にお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
CPPを組織の底上げにどうつなげる?
森宮
資格を取るというより、組織として変わらなければいけないという空気に乗って、物事が進んでいるようですね。
松本
そうです。
組織の方針も数年前から、戦略業務に特化していこうとしています。
でも、具体的にどうすればいいのか担当者レベルまで浸透させ腹落ちさせるのが難しかったです。
それがCPPを受験するようになり、上位職者の思惑をみんなが理解できるようになってきました。
私も具体的に分かってきたと感じています。
五十嵐
私ども資材部門は最終製品を調達する部署です。
テキストはメーカーの調達部門に関する内容が多く、ある程度想像力を働かせないと理解できないところもあります。
ただ、そういった知識を持たなければ、何もできません。
その土台作りとしてこの全面展開は効果があったと思います。
先ほど谷口が発射台という言葉を使いましたが、この点を意味しているはずです。
何かいったとき、「それは何ですか」「そこから説明して」となるのと、それを知ったうえで「それならこうしよう」と返事が戻ってくるのとでは全く違います。
その土台は生まれつつあるように見えます。
自分のことを棚に上げてしゃべっていますが、雰囲気としては底上げができつつあるのではないでしょうか。
勝田
インタビューをするとよく共通言語、共通認識という言葉が出てきます。
それにより、説明の時間と手間が減るわけです。
その時間をより高度な議論などに割けるのは、個と組織が一体になっているからだと思います。
うまく何かを活用するためには、個人だけではだめだし、組織だけでもスムーズに進みません。
御社も含め、個と組織の一体化ができている会社は、いいスパイラルが回っていると感じます。
五十嵐
これは勉強会でお話しさせていただいたことですが、今の車はエアコンが標準装備で、ついていて当たり前です。
私が子どものころとは随分違います。
それと同じように今の資材部門はCPPの知識を標準装備しなければならないのです。
だから、その底上げの役に立てたのは光栄です。
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