三菱重工業インタビューその7|マネジメントの調達への期待とは?
最近は、経営や事業プロジェクトに寄った、上流工程に関与していくよう変わったと感じております。
三菱重工業の磯 貴博さん(交通・輸送ドメイン 交通・輸送調達部 車両・空制調達課 主任)にお話を伺いました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
マネジメントの調達への期待とは?
安部
マネジメント層からの調達部門への期待や要望については、どのようにお感じになられていますか?
磯
以前は、コストベースのコストダウン優先の仕事が多かったと思うのですが、最近は、経営や事業プロジェクトに寄った、上流工程に関与していくよう変わったと感じております。
また事務的な作業が中心だった従来から、今はコストダウンや設計を決める要素に対する意見を要求されるといったニーズが増えてきていると思います。
安部
上流工程の方々も、今までのやり方だけでは限界かもしれないという危機感をお持ちなのかもしれませんね。
従来、調達部門は受け身がちだった面があるかもしれませんが、実際には調達側から提案できることが沢山あると。
また一方で、これまでバイヤーの仕事の内容がなかなか見えにくかったという面もあったのではないかと思うのですが、その点はどのように評価されているのでしょうか?
磯
発注金額と原価低減額が、主たる指標になるのではないかと思います。
当然、それに至るプロセスも上司から判断していただいていると思うのですが、二大要素はその二つではないかと感じております。
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