関西電力・白仁田氏・尾崎氏 インタビューその4|自己負担だからこそ頑張れることとは?
関西電力の白仁田康博さん(調達本部 調達改革推進グループ マネジャー)、尾崎雄一さん(調達本部 調達改革推進グループ)にお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
自己負担だからこそ頑張れることとは?
勝田
友の会の資料で、勉強するカテゴリの中でも、優先順位をつけられていましたね。
そういうところも見ながら、ポイントを絞り込んで、ご自身の業務と結びつけて勉強なさったと思いますが、何か当時の自分の業務と親和性が高いとか、課題に思っていることに対して効果があったとか、そういった章やカテゴリはありましたか。
白仁田
特に戦略的に発注をやるという意味では役に立つカテゴリがありました。
弊社の中ではサプライヤーマネージメントといい、一般的にはカテゴリマネージメントというのだと思いますが、そちらがまだまだ全然できていなくて、過去からの流れを踏襲している状態です。
新たな発注方策や、新規サプライヤーさんを見つけ切れていなかったのですけれど、CPPを勉強させていただいて、幅広く情報収集し、技術を分析し、発注施策を打つというところが、非常に実務には役立っていると思います。
尾崎
われわれは改革グループということで、経営層に対して働きかけることが多いので、マネジメントガイドの会社における調達活動の重要性、などが、かなり参考になりました。
ほかにも、業務改革を担当していますので、BPRの章はもちろん読みました。
綺麗にまとまっていてわかりやすかったですが、より細かい所まで充実したら、さらにありがたいです。
勝田
3月ぐらいから学習を始められて、7月期に受験されたので、勉強期間が4カ月ぐらいですよね。
白仁田
そうですね。
途中、6月、7月にも勉強会をやりました。
勝田
その勉強会の中身は、すでに資格を取られている方などが先生になられたのですか。
白仁田
最初は合格者が先生役になり、このような問題が出たという感じで、いろいろなもの思い出しながら勉強しました。
7月には、上旬に受けた人から、このような問題があったというのをヒアリングし、内容を伝えるような感じでした。
資格をとることが目的ではなく、勉強をして、理解をして、実務に生かすのが目的ですけれど、目に見えるものが何もないと、勉強の励みにもならないので、試験を受けるように活動を進めてきました。
自己負担ですから、やはりお金を出した以上は、しっかり勉強しないと元が取れませんのでね、そういう意識で勉強していますね。
会社から合格したら補助される制度があるのですけれど、当時は電気料金を値上げさせていただいた関係で、そういった制度を中断していたのです。
われわれの受験後に補助制度は復活しましたが、自分たちの受験の時は完全に持ち出しで、自己負担で勉強していました。
遡って適用ということで、補助をもらえるようにはなりましたけれど、団体でテキストを5冊以上まとめて買っても、30,000円を超えますよね。
そういう時期だからこそ、真剣にみんな勉強したと思うのです。
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