日本信号 光野氏 インタビュー

日本信号の光野正宣さん(ものづくり本部 宇都宮事業所 資材部 調達2グループ)にお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

日本信号資材部の仕事とは?

勝田
本日は日本信号の光野さんにCPPのインタビューをさせていただきます。

よろしくお願いします。

光野
お願いします。

勝田
始めに光野さんの現在のお立場と役割についてお聞かせください。

光野
私は日本信号株式会社の宇都宮事業所の資材部に所属しておりまして、主に外注品調達をしています。

鉄やステンレスなどの加工したもの、あるいはそれに塗装を加えた上で、仕入れるような調達業務や、競合他社もありますので、コストをできるだけ安くするための開発購買も含めた業務も行っています。

CPP学習の2つの重要ポイントとは?

勝田
なるほど、わかりました。

CPPを知ったきかっけについておうかがいしたいと思います。

光野
私が資材部に来た2011年当時は、あまり資材部内ではCPPという話はなかったのですけれど、2年前から取り入れることになり、私の上長から知識を得られる機会なのでどうかという話がありまして、CPPを知るきっかけでした。

勝田
上司の方からお話があってから、実際に受験するまでの期間はどれくらいあったのでしょうか。

光野
だいたい3カ月か4カ月ぐらいです。

勝田
試験までの間はテキストをベースに学習されていたのですか。

光野
私の場合は、JMA主催の直前対策セミナーにも、6月に参加をいたしました。

2日間、都内の竹橋で開催されたセミナーに参加して、そこで得られた知識も含めて合格できました。

勝田
では、学習の進め方としては、テキストとセミナーをご利用いただいたのですね。

ほかに何か、光野さんが取り組まれた勉強法などがありましたらおきかせください。

光野
やはり基本は暗記物だと思うので、テキストのことをノートに書きつつ、うまく頭に詰め込んで、コンパクトに必要なところは覚えました。

勝田
同じ時期に受験された方が日本信号さんの中に何人かいと思いますが、その方々と試験前にやり取りをするようなことはありましたか。

光野
直前セミナーに行った人と行っていない人がいるのですが、行った人同士で、この辺りが重要だとか話をしておりました。

勝田
その重要だという部分は、実際にご自身たちの業務と照らし合わせている部分もあるのでしょうか。

光野
講師の方は同じだったとは思うのですが、同じ講師でも講義の流れは違うと思ったので、それぞれで重要なところはここだったという話をしました。

CPPの自分なりの解釈とは?

勝田
いろいろな目で見ていただいて、持ち帰っていただいたということですね。

セミナーを受けてみていかがでしたか。

光野
私以外にも参加者が多く、講義もの中身わかりやすく、いろいろ説明してもらえて、いろいろな知識を得ることができたと思っております。

勝田
先ほど、他社の資材部門の方とはなかなか交流の場がないという話がありましたが、セミナーが唯一の交流の場なのですよね。

交流のためだけの時間はなかなか取ることはできませんが、ほかの受験者の方々の様子などを見て、何か感じるところはありましたか。

光野
みなさん、コスト競争が厳しい社会に生きていると思います。

調達という部門は、営業と同じく会社を代表する社外への窓口なので、やはり各社とも重要視されているのではないかという印象がありました。

勝田
ほかの会社の方々のそういったことに取り組む姿勢の強さというか、意気込みを感じましたか?

光野
そうですね。

メモ取りながらいろいろ聞いていたりして、みなさん真面目に取り組んでいたので、そこは感じることできたと思います。

勝田
セミナーをご活用していただき、受験をしていただいたのですけれど、受験までに何か苦労されたこと、勉強している中で大変だったことなどをおうかがいしたいのですけど?

光野
苦労というと、やはり私は暗記物がどちらかというと苦手なのですね。

なんとかそこのところをうまく覚えようと、何回もノートに書いては頭に入れるようなことをしました。

勝田
何かに結びつけて覚えるとかもあったのですか。

光野
テキストに載っていることの一連の流れをそのまま写すのではなく、自分なりに解釈を加え、覚えやすいようして頭に入れてきました。

勝田
勉強して試験に臨まれたわけですけれど、難しかったとか、勉強した通りにできたとか、簡単だったとか、試験を受けてみて何か思ったことがありますか。

光野
決して簡単ではなかったですね。

落ちる方もいらっしゃいますから、難易度的には妥当なところではないでしょうか。

幸いにして、私は合格することができましたが、調達部門というのは重要なところなので、難易度が必要ではないかと思います。

私が受験したのはCPPのB級だったのですけれど、上にA級がありますので、ちょうど良いと思います。

CPP学習で得た3つの気づきとは?

勝田
CPPは調達マネジメントから始まり、開発購買、セキュリティ関係など、範囲が広いですよね。

今回、改版させていただいて、だいぶ範囲が広まってはいるのですけれど、その中でここが難しかったというところがありましたか。

光野
会社の財務を見るようなあたりが難しかったですが、そこをCPPで学習することになり、学ぶことができてよかったと思っています。

勝田
どちらかというと苦手だった部分を鍛えることができたということですね。

CPPを学習して初めて知った言葉や考え方など、何か気づきなどはありますか。

光野
初めてという意味では、業者さんから入れてもらう場合の物流ですね。

あまりその辺りを特に意識したこともなかったので、どうやってこちらに持って来てもらうとか、そのあたりの物流の仕組みを初めて知りました。VMIなど調達物流の知識も勉強になりました。

勝田
CPPを受験して合格されましたが、今後、自分の業務で生かして行きたいカテゴリや分野がありますか。

光野
やはり開発購買ですね。

まだ動き始めたところなので、これからコスト面をいろいろ考えながら、今回学んだことを活かしていければと思っています。

勝田
開発購買に関しては、調達部門だけではなく、開発、設計などのいろいろな部隊を巻き込んでやっていく方向性が、このCPPガイドの中で示されていたと思いますが、そういう部分について、現在の準備にはいかがですか。

光野
今のところは、取引先と設計開発部門と話をして、何とか前進しつつありますので、これからさらに前進できるように、資材部として取りまとめや取引先との交渉などをやっていければと考えています。

コストを下げるためには?

勝田
開発購買は資材部の主導でやるおつもりですか。

光野
そうですね、そうできればいいと思っています。

勝田
もう設計前からコストを作り込んでいくのですね。

光野
設計の段階でコストの8割ぐらいが決まってしまうことがありますよね。

設計が決めてしまったなら、われわれが関わる部分はわずかになります。

ですから、できれば設計が図面描く前に、ある程度コスト下げられるような要素を詰め込んで行ければというところですね。

CPPで学べる大切なこととは?

勝田
開発購買はCPPガイドでも長い章とページを取って紹介されている部分でもありますし、ぜひご活用して、参考にしていただけると幸いです

CPPに合格されたときのお気持ちを思い出してほしいのですけれど、どんなお気持ちだったでしょうか。

光野
資材部内でCPPに合格したのはほかにも何人かいるのですが、うまく合格できたので、これからほかの合格したメンバーと一緒にまたやっていければと思いました。

勝田
受験するとその場で結果が出ますが、そのあとすぐに社内に連絡されたのですか。

光野
直ぐに上長には合格の連絡は入れました。

勝田
なるほど。
これから御社の中でもCPPを受けられる方もいらっしゃるでしょうし、御社以外でもこれからCPPのB級を受けられる方もいらっしゃいます。

その方々に対するエールをいただければと思います。

光野
今回、CPPのB級受けて、いろいろ知らないことが多かったのですよね。

もちろん日々の業務が勉強ではありますが、資材としても、そのほかの業務でも、知識はいろいろ必要だと思います。

それを学べるのがCPPだと思いますので、ぜひ頑張ってチャレンジしてみてもらえればと思います。

ぜひ頑張ってほしいと思います。

勝田
ありがとうございました。

光野
こちらこそ、ありがとうございました。

ページトップへ戻る