三菱化学エンジニアリングインタビューその2|情報の水平展開とは? ~1年間のCPP勉強会~
「“物を買う”という基本的な考えのもとでは、調達のアプローチ、戦略の立て方というのは、直接材でも間接材でも変わらない」と思うようになりました。
CPPホルダーの三菱化学エンジニアリング 横大路裕紀さん(調達本部 調達2部 海外)を訪問しました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
情報の水平展開とは? ~1年間のCPP勉強会~
CPPの導入は、スムーズに進みましたでしょうか?
(横大路)
受験をきっかけに、週1回の部内ミーティングの中で、私が中心となって、勉強会を開きました。
勉強会を通して、部内へ情報を共有・水平展開していったのですが、比較的スムーズにいったと思います。
(安部)
チームの会議でレクチャーをされていたのですね?
(横大路)
はい、50~60項目ぐらいを、1年間で毎週1項目ずつ資料にまとめて説明して、部内で議論する、ということをやりました。
現在も新しい若手の部員のメンバーが、この試験を毎年受けておりますので、彼らの勉強のためにも、共通の場で話し合ったりしています。自分自身の勉強のためにもずっと続けてきましたよ。
CPPの勉強で大変だったことは?
調達経験3年目ぐらいで受験されたということですが、未経験の分野も対象だったと思います。勉強の難しさはいかがでしたか?
(横大路)
正直申しあげて、ボリュームが多かったので、大変でした、笑。
1ヶ月弱の間で、昼間は業務をこなしながら、夜は電車の中や家に帰ってから、ひたすらガイドブックを読む。それで理解するというのは、大変でした。
それから、ガイドを読んでいくうちに、自動車業界や電気業界などの直接材購入に関連する内容が中心に書かれているのではと感じて、少し躊躇したところもありましたね。
日頃の業務は、機械の設備や、工事の手配といった間接材がメインですから。
しかし、勉強を進めていくうちに「基本は同じだ」と感じられたのです。
「“物を買う”という基本的な考えのもとでは、調達のアプローチ、戦略の立て方というのは、直接材でも間接材でも変わらない」
と思うようになりました。
結果的には、私自身の業務にも落とし込むことができて、非常に役にたったと思います。
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