大塚製薬 インタビュー1:CPP資格取得を目指すきっかけ、その意義とは?

大塚製薬株式会社様に、「CPP資格取得」の背景やご活用についてお伺いしました。

資材部長 佐伯 和洋 様

資材部 医薬・コスメディクスチーム
 部長補佐 矢木 大輔 様  係長 清水 理恵 様  係長 浮島 晴加 様  湯ノ谷 憲一郎 様

資材部 ニュートラシューティカルズ製品チーム
 課長 齊郷 俊樹 様  係長 白須賀 るみこ 様  係長 森 隆史 様
 課長 宮下 尚之 様  係長 近藤 志帆 様

佐伯 和洋 様 矢木 大輔 様 清水 理恵 様 浮島 晴加 様 湯ノ谷 憲一郎 様
齊郷 俊樹 様 白須賀 るみこ 様 森 隆史 様 宮下 尚之 様 近藤 志帆 様

(※以降敬称略、所属・役職は2023年10月24日時点)
(※医薬・コスメディクスチーム:医薬・コスメチーム)
(※ニュートラシューティカルズ製品チーム:NCチーム)

大塚製薬について

佐伯
弊社は「Otsuka-people creating new products for better health worldwide」を企業理念としています。社員の誰もが暗唱できるこの理念には
 1. 自らの手で独創的な製品をつくること
 2. 健康に役立つものであること
 3. 世界の人々に貢献できる会社であること
これら3つの考え方が包含されています。
弊社は製薬会社ではありますが、医療関連事業とニュートラシューティカルズ関連事業、つまり治療と予防、この2つの両輪を回すことで経営を司っています。医療関連事業は医薬品による治療、ニュートラシューティカルズ関連事業は健康の維持・増進に貢献すべく事業を展開しています。
ニュートラシューティカルズ(Nutraceuticals)とは、1989年アメリカで、栄養(Nutrition)と医薬品(Pharmaceuticals)を組み合わせて作られた言葉です。栄養を医薬品と同様に捉えて摂取することで健康維持増進に貢献できるという考え方に基づいています。
大塚グループは今年で創業102年を迎えます。今後のヘルスケア領域では、治療と健康維持・増進は同じ領域として人々の健康年齢を引き上げる役割を担うと考えています。その双方で世界の人々に貢献する製品を提供する。これが次の100年に向けた大塚製薬の指針です。

医療関連事業では精神疾患、循環器、がん、感染症、眼科、皮膚科の領域に寄与すべく技術開発を進めています。
ニュートラシューティカルズ関連事業では、ポカリスエットやカロリーメイト、ソイジョイという科学的根拠に基づき開発した飲料・食品を主力製品としています。
バリューチェーンの中で我々資材部は製品の直接原材料を扱う部署です。しかし他社と少し異なるのは発注や支払いが各工場で行われる点です。資材部は取引先の評価・選定、価格設定、市場調査、原料採用後の社内調整を担っています。一般的なサプライチェーンにおける資材部の立ち位置とは若干違うかもしれません。
資材部は医薬品チーム、ニュートラシューティカルズ(NC)チームと、コスメ担当チームの3つから構成され、各チームにおいて原料と包材担当に分かれ組織されています。
NCチームは齊郷、コスメチームは矢木が率いています。
NCチームでは原料担当の白須賀と森。更に包材担当の宮下が今回CPP資格を取得しました。森はA級の取得を達成しました。
そして医薬・コスメチームでは浮島、湯ノ谷が合格し、資材部では計5名がCPPの有資格者です。
CPP学習を資材部における人材育成の一環と捉え、一昨年テキストを購入し、セミナーを受講し資格の取得を目指してきました。CPPの勉強を通じて得た学びは必ずや今後の実務に活かせると期待しています。 

大塚製薬 インタビュー1:CPP資格取得を目指すきっかけ、その意義とは?

谷澤
現在のお立場や役割、そしてCPPを知ったきっかけを教えてください。

白須賀
NCチームの原料担当としてカロリーメイトやソイジョイなど、飲料ではない食品にあたるブランド製品の原料の購入を担当しています。
だいぶ前にはなりますが、元資材部のメンバーから「こんな資格があるよ」と教えてもらい、テキストを紹介されたのが最初でした。そこから時を経て数年前、NCチームで予算を取りCPPの勉強をしていこうと本格的に着手し始めました。


私はNCチームで飲料関連の原材料を担当しています。
資材部に着任したのが2020年。以来チームの先輩方からOJT指導は受けていましたが、実際の業務を進める中で、自身の知識やスキルを向上させる学びの必要性を感じていました。その折チームとしてCPPの勉強を始めてみようとの動きがあり、まだまだ経験が浅い中こうして資格取得のチャンスを得られ非常にありがたかったです。

宮下
私はNCチームで包材を担当しています。飲料のペットボトルやキャップ、ラベルの調達を担っています。医薬・コスメのチームにも所属していた経験があります。
私も3年前、営業から資材部に異動したため、当初は調達の仕事を全く理解していませんでした。どこから勉強したらよいかと思っていたところ、CPPの資格があると知りました。同じタイミングで当時所属していた医薬・コスメチームでCPP資格取得に向けた動きがあり、志願して勉強を始めたのがきっかけです。

湯ノ谷
私は前職で10年ほど調達に従事していましたが、今年大塚製薬に入社し初めてコスメ領域の担当となりました。畑違いの分野にまだまだ戸惑いもありますが、様々な領域を包含し、調達の共通事項を体系的に学べるCPPを一つの好機と捉え、B級を取得いたしました。

清水
私はこの10月から資材部に配属となったばかりで、調達のノウハウもまだ全くない状態です。CPPの勉強を通じて資材のプロとは何かを知り得るのではと期待しています。

近藤
私もこの10月、営業という全く畑違いの分野から資材部に異動してきました。CPPという資格があることだけは聞いていましたが、中身はまだ全く知りません。期待に応えられるよう資格の取得を目指します。

国部
御社では、固定的な人的リソースではなく、戦略的に他部署から資材部に人材を投入されているのですか?

矢木
私が資材部に異動してきた当時は経験の長いベテランが多かった印象がありますが、最近は全く違う領域から資材部へ来るケースが特に顕著だと感じます。

佐伯
サプライヤーとのコミュニケーションを図る観点からも、営業畑から資材部への転入が多くなっているとは思います。我々には取引先を知った上で更に自社の立場をしっかり語ることが求められます。医薬やNCの営業経験がある人材に来てもらっています。

国部
技術部門から資材部に異動された方もいますか?

矢木
はい。私も含め複数名が技術畑の出身です。医薬品の専門的な知識やスキルを活かした調達の必要性があるからかもしれません。

国部
業界的な特性も含め、チームによってメンバー構成を考慮しているのですね。

佐伯
医薬でもNCでも、当該分野の勉強を積むことでフレキシブルな人材育成が可能になると考えています。

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