明電舎インタビュー3:CPPを取得する社内のサポートと合格率を上げる工夫は?

株式会社明電舎 調達本部 企画管理課 シニアエキスパート 山下 恵嘉様(CPP-A級資格取得)と調達本部 EV調達部 EV調達課 主任 保坂 直輝様(CPP-B級資格取得)に、資格取得の背景やご活用についてお伺いしました。

(※以降敬称略、所属・役職は2021年12月21日時点)

山下
私は53歳の時に受験して、合格しました。
当時、開発購買等は現場で経験したことがあるので理解できたのですが、交渉テクニックや法律関係はあまり理解できていなく、試験は2~3回落ちました。
記憶することになかなか苦労した経験もあったので、今は知識等を吸収しやすい若い世代にはなるべく早めに学習と受験をさせています。大卒で入社してきた社員には、入社一年目で資格試験を受験させています。
今の弊社の教育方針、目標としては、入社3年目以上は全員資格取得をすることを掲げています。
因みに、大体の延べ人数ですがB級は80名、A級は30名が取得しています。
異動、転籍等のジョブローテーションの関係で資格取得者が現在もいるわけではないのですが、今の部署では、部署内の約8割の方が資格取得しています。

吉田
先程入社3年目というのは、調達業務経験ではなく、 入社してから3年以上ということで合っていますでしょうか?

山下
そうですね。

吉田
今までのお話をお伺いすると、CPPを社内導入するにあたっての障壁はあまり無かったように見受けますが、何か難しかったこと等ありましたでしょうか?

山下
そうですね…、弊社は資格取得することに対しての報奨金制度があるのですが、CPPはその対象に入っていなかったので、私や部長が会社に対して「CPPは非常に網羅された内容で、合格することも難しいので社外資格の枠に入れて欲しい」ということを何度も言いました。
結果、社外資格枠には入れてもらえたのですが、CPPが専門的な資格だと思われているせいか報奨金までは中々認められていないですね。

吉田
なるほど。受験費用の補助とかそういうのはいかがでしょうか?

山下
テキストと受験の費用は会社から出しています。
ただ、受験に関しては社内で勉強会と理解度確認テストを行い、そこで正答率7~8割の人だけを、私が推薦して、会社補助が受けられることになっています。
保坂さんも、社内テストを突破して、試験も1回で合格しました。

吉田
CPPを受験する前に、社内で模擬試験を行うことで、なるべく一回で合格するように工夫されているのですね。

山下
はい、実際にやってみて思ったのですが、社内の模擬試験で7~8割できてない人が本番の試験を受けても正直受からないと感じています。
ただ、自費で試験を受けた方でも、もし合格したらその費用は会社に申請できるようにしています。

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