サンゴバン株式会社 機能樹脂事業部 インタビューその10|「ライフスキルとして役立ててほしい」という“資格取得後の目標”とは?
<em>サンゴバン株式会社機能樹脂事業部 パーチェスマネージャー 嘉瀬 清司様(CPP-A級資格取得)に、資格取得の背景やご活用についてお伺いしました。(※以降敬称略、所属・役職は2021年11月26日時点)</em>
吉田
ありがとうございます。
CPPを資格取得した後の目標についてお聞かせください。
嘉瀬
先程、購買の人数増やしたいという話をして、これを権力を増やすということに捉えていただきたくないです。
購買はローテーションワーク、ルーティンワークという風に思ってほしくなくて、やっぱりプロフェッショナルなスキルが無いと、それなりの結果が出ない、逆に言うと、プロフェッショナルなスキルを身につけることで結果はでると思っています。
サプライヤーさんとの癒着を防ぐという意味ではローテーションは必要ですが、意味もなく他部門とローテションさせるというのは気の毒だと思います。
人生100年時代と言われている中で、購買調達を1つの学び直しと言うか、リカレント教育の1つとしても捉えても良いかな、と思っています。
そして、「その道(購買)のプロフェッショナルとして、その人の人生の中で役立ててほしい」そんな風になってほしいと思っています。
吉田
今のお話を伺って、以前別の方から、「製造や開発部門の方が一度購買に異動して、モノの流れ、お金の流れ、コスト管理等を知って、また戻ってもらう」、「購買はコスト管理、法務、CSR、交渉、調査など経営そのものだ」という話を連想しました。
そういう視点で言うと、嘉瀬さんが先程お話された中では、購買調達の業務には、視座の高まり、視野の広がりなどがある、ということを嘉瀬さんご自身がお考えになられていらっしゃるのかな、と感じましたが、いかがでしょうか?
嘉瀬
その通りです。本当、購買業務は面白いですよ。ただ、サプライヤーに値下げを要求しているだけだろうと思っている人もいるかもしれないですけど、全然そんなことないです。
先ほどの話の中で、製造や開発部門の人に一度経験させるなど、他企業でも伺うことがありますが、極端なことを言うと、モノの値段はカタログみたいな形で並べておけば良いと思ってます。
もし、購買部門に行かせるのであれば、“本当にその人を育てて欲しい”ですよね。
購買の交渉が、先ほど話した中で限られたパイを奪い合うようなことをさせている、しているようだったら役に立たないです。
『交渉してずっと長期的な関係を築いていく』、ということは『ライフスキル』ですよ。
吉田
ありがとうございます。最後にCPPを検討している方にメッセージをお願いします。
嘉瀬
CPPを勉強することで、他のことを勉強するきっかけになります。
人間の学習する能力は、学び続けてれば絶対下がることは無いと思います。
ただ、学ぶことを一度辞めると、学ぶ力が落ちてしまいます。
量は多いですけど、勉強になります。B級とったあと、A級をとるのでもう一度学ぶことができます。
学びのチェーンが続くと、それは、いずれ結晶となって、必ず役に立つ『ライフスキル』になりますので、是非頑張ってほしいと思います。
吉田
本日はありがとうございました。