サンゴバン株式会社 機能樹脂事業部 インタビューその9|CPPが海外取引などで活かせた事例とは?
サンゴバン株式会社機能樹脂事業部 パーチェスマネージャー 嘉瀬 清司様(CPP-A級資格取得)に、資格取得の背景やご活用についてお伺いしました。(※以降敬称略、所属・役職は2021年11月26日時点)
吉田
事前アンケートで海外でも使えた、ということを拝見しましたが、具体的なエピソードなどがありましたらお聞かせいただけますでしょうか?
嘉瀬
直接、海外から買うということは、そこまではないのですが、LCC(ローコストカントリー)から購入するとき等で見積、与信、契約、為替の限界点などは必要な情報だと思いますね。
吉田
御社は凄いグローバル企業でいらっしゃいますので、例えば全体のガイドラインや値決め等のような場面での事例等ありますでしょうか。
嘉瀬
私はローカルパーチェサーで、他にカテゴリパーチェサーがいます。カテゴリーパーチェサーが、グローバルな横串、いわゆる仕組みを考えています。
国内でも海外でも調達では、価格トレンドなども把握しているので、その価格調整や交渉などでCPPの知識が使えたりしますね。
実際に、現場で取り組んだことの無い課題が出た時にはテキストを開いてヒントをもらっています。
吉田
なるほど、やはりグローバルな情報網がしっかりされていらっしゃるんですね。
嘉瀬
そうですね。ベストプラクティスみたいなものも共有されます。あとは、購買という組織が社内でも特殊というか、かなり色々な方が関連している組織なので、色々な所から「このデータはどうなっている?」という問い合わせが来たりします。
吉田
そういう方たちと話をするときCPPが役に立ったなどありましたでしょうか。
嘉瀬
ありますね。CPPの用語などを用いてやり取りするとき、相手も理解していただいているので「あ、これって共通言語なんだ」って思ったことはありますね。
ただ、私のように調達歴が浅い人間と、海外で何十年も調達をしてきた人では、迫力が違います。味わってきた苦さというか、経験、身に沁みついた“計算する癖”が圧倒的に違うなと感じています。