サンゴバン株式会社 機能樹脂事業部 インタビューその4|社内の課題感が変わった公平・公正・透明のマインドとは?
サンゴバン株式会社機能樹脂事業部 パーチェスマネージャー 嘉瀬 清司様(CPP-A級資格取得)に、資格取得の背景やご活用についてお伺いしました。(※以降敬称略、所属・役職は2021年11月26日時点)
吉田
少し話題を変えまして、嘉瀬さんはCPPホルダーでいらっしゃいますが、CPPを取り組むきっかけや、課題感などを教えてください。
嘉瀬
やっぱり「購買のプロフェッショナル人材」がいなかった、ということですかね。弊社の規模では購買を置く余裕は無かったんですよね。
そうなると、工場の製品グループのエンジニア、あるいはそのサプライチェーンの方がサプライヤーさんと交渉するのですが、交渉の仕方なんて皆分からないわけですよ。
ただ、交渉には内部規則があり、例えば何社以上から見積もりを取りなさいということだけでは、誰も得しないですよね。例えば、サプライヤーさんは、製品仕様も決まってないようなめんどくさい見積もりに付き合わせることになりますし、絶対取れないだろうって思うかもしれません。弊社は弊社で、別にやりたくないことをやって、そして関係だけが悪くなって終わる、そんなことが続いていたんですね。
その中で、私が内部統制の関係で購買部門が必要だということで最初に始まったのですが、当時より「やれることが沢山ある」と感じました。
それまで購買をしていた方たちは、サプライヤーさんに相見積りを取ることが「大変申し訳無い、心苦しい」といったように感じていたようでした。
ただ、そのようなことを感じることは不要で、弊社として新しい技術を取り入れる機会であり、サプライヤーさん側の営業という立場では、案件を持ってきてくれるお客さんはありがたい、と思っていただいています。
大切なのは、関係性をきちんと築けるようにお断りするときはきちんと断り、購買仕様もきちんとする、見積もりを取る時には公平・公正・透明の3つがきちんと担保されていたら、どんなことだって嫌と思われない、ということを内部で共有していき、今は良い感じになってきています。