株式会社ホンダアクセス インタビューその3|社内の知識=世間一般の知識? 悩みを解決したCPPの位置づけとは?
株式会社ホンダアクセス 購買部 品目ブロック の方々へ、CPP資格制度の導入やご活用について事務局がお伺いしました。
ブロックリーダー 主幹 原口裕孝 様、主任 西松直也 様、チーフ 繁田啓輔 様
(※敬称略、所属・役職は2021年 4月23日 時点のもの)
勝田
業務経験年数に応じたスキル別、教育体系のようなものはあったのでしょうか?
原口
Hondaグループの中では、購買のOJTなどの指導基準、評価ポイントなどがあることはあるのですが、実務と業務の領域で当てはまる部分と当てはまらない部分があったりします。
西松が主任で、繁田がチーフということで実務経験とスキルの深さは並行してレベルアップしていかないといけないと思っているのですが、そのスキルを深堀していくツールと、スキルを評価するための尺度が明確に”コレ”というものが社内でも持ち合わせてなかったのかな、と思います。
西松
例えば「QCDD(Q=Quality 品質、C=Cost コスト、D=Delivery 納期、D=Development 開発)の観点に基づいたML(Maker Layout)提案がどの階層で、このくらいの経験年数の方には必要ですよ」といったことを例として挙げると、見方を変えたとき「QCの観点というは具体的にどういう観点で、品質はどういったところを見なければいけないのか?」といった具体的かつ客観的な知識の拠り所が属人的な部分もちょっとあったのかな、と感じています。
現在、私は人材育成をする役割も担っていますが、もし「QCDという観点というのは具体的に何ですか?」と聞かれたら、「調達購買の業務で、世間一般ではこういう観点を指します」といった属人的ではない教育をしていきたいと思い、CPPを活用しています。
吉田
ありがとうございます。先程の例で、自社のOJTなどの人材育成の際に、世間一般で認識されている解釈を示すことで、教育のバラツキを抑えて腹落ちすることに役立っている、ということでしょうかね。
西松
そうですね。