ソフトバンク株式会社インタビューその3|CPPを選んだ背景とは。

ソフトバンク株式会社コストマネジメント本部の方々へ、CPP資格制度の導入やご活用について事務局がお伺いしました。

コストマネジメント本部
TUコスト管理・購買統括部統括部長 東條敦 様、業務企画課長 大橋和彦 様、河野智子 様、米田直樹 様、村上遼 様
(※敬称略、所属・役職は2020年1月28日時点のもの)

3.CPPを選んだ背景とは。

中本
2009年の時点でCPPのB級を教育体系に組み込んでいたことに純粋に驚いています。
当時からCPPは有名だったのでしょうか。

東條
自分自身も外部のセミナーを受けたり、米国などで他に適当な資格がないか調べたりしていました。

中本
アメリカにもサプライチェーン関連の資格制度がありますね。

東條
それらはなかなかハードルが高いと思い、見つけたのがCPPです。
それがCPPとの出会いになります。
見つけたのは2009年より前ですから、講師はソニー出身の藤田さんより前の方だったと思います。
講師は少し製造業寄りの方だと感じました。
しかし、テキストのサンプルやホームページをみるとかなりの部分を網羅した内容でした。
私は製造業での購買経験がありませんでしたから、知らないことがいっぱいありました。
それでも、学びの中身が良さそうだと感じてやり始めたのです。
同じようなことをやろうとしていた人間が社内にもう1人いたので、その人間も巻き込んで4、5人で勉強会をスタートさせました。

中本
当初のメンバーは東條さんら4、5人で、実験的に勉強しようとしていたわけですね。
特に製造業に関連する内容も多いですが、実際に勉強をしてみて業務にどこまで使えるか、不安はありませんでしたか。

東條
全くわれわれの仕事と関係ないところがあると思っていましたが、われわれが購入している完成品を作っている会社を知ることになります。
サプライチェーンマネジメントの関係で、物流も理解しておかないといけません。
無駄になる部分はあまりないのではないかと感じました。

大橋
当時はソフトバンクの通信3社と呼んでいたソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクモバイルの購買業務が統合されたころです。
通信3社のバイヤーが1カ所に集まり始めた時期でした。
出身や経歴が異なるバイヤーがたくさんいる中、教育をどうしようかということになり、体系づくりが始まりました。
このレベルの人はこれぐらいの知識がなければだめだというロールモデルを作ろうとしたわけです。
今振り返ってみると、東條が1人で進めていたような気がします。
ただ、通信会社や流通会社のバイヤーが同じことを学べるというのは、タイミングとして非常に良かったと思います。

東條
複数の業界や担当する業界の商品知識を得るには、その業界のことを知らなければなりません。
相手は製造業ですから、製造業寄りの知識であっても役に立つだろうと思いました。

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