最高得点者・団体受験インタビュー (凸版印刷 武野氏 中田氏 金子氏 小島氏) その3|経験豊富なベテランがなぜ受験する?
凸版印刷株式会社の武野 正樹さん(中部事業部 購買部 課長 包装管理士)、中田 明子さん(事業開発・研究本部 総合研究所 購買チーム 主任)、金子 真大さん(製造統括本部 購買センター 資材調達部)、小島 基晴さん(製造統括本部 購買センター 資材調達部)にお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
経験豊富なベテランがなぜ受験する?
森宮
御社には組織として、長期的にCPP試験を受験していただいています。
どのようなきっかけで始められたのか、教えていただけますか。
小島
当社がCPPの受験を始めたのは2013年度からです。
ちょうど日本能率協会がCPP制度を開始し、数年たったころです。
日常の調達業務で得られる以上の調達に関する専門知識を社員に習得させたいと考えていました。
社内では、購買部門の「人財育成」に当たり、必要な知識や技能を一覧表にしています。
それを達成するために2013年度から「調達プロフェッショナルスタディーガイド」とCPPの資格取得を進めているのです。
森宮
組織内では、この制度は周知されているのでしょうか。例えば、みなさんは受験の順番がそろそろ自分に回ってくるとか、そのような心の準備が醸成されるような雰囲気なのでしょうか。
武野
そのことは予め知っていて、自分もいずれどこかのタイミングで受験しようと考えていました。
森宮
武野さんはどのような流れで受験に至ったのですか。
武野
私は以前福岡にいたのですが、その後中部事業部に転勤してきました。
中部事業部は毎年、誰か1人にCPP資格を取得させる方針なのですが、他のメンバーは既にほとんどが取得済みで、私ともう1人ぐらいしか残っていませんでした。それでちょうどいいタイミングと思い、私が受けようと名乗りを挙げました。
森宮
外堀が埋まりつつある中、ご自身から手を挙げたのですね。
武野
そうですね、タイミングが良かったのかもしれません。
森宮
武野さんは調達の仕事を始めて何年になりますか。
武野
21年です。
森宮
いまさらと考えませんでしたか。
武野
いや、別にそうは思いませんでした。
そもそも調達の仕事はこういった外部の資格が私の若いころになかったと思います。
だから、特殊な仕事と考えていました。
お手本がない、教科書がないと感じていましたが、こういう資格ができて実務の中で覚えてきたことがどれだけ汎用的なのか、偏っているのかをあらためて確認するチャンスが来たような気がしました。
せっかく受けるので前向きに考えて勉強を始めました。
森宮
ちょっと余談になりますが、ベテランの方はこの資格を腕試しに受験して一発で受かる人と結構低い点数で落ちる人に分かれます。
落ちた人はショックが大きいようですが、高得点で合格したわけですから、21年間の蓄積が実ったのでしょうか。
武野
それもあったと思いますが、一生懸命に勉強しました。
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