オリンパスインタビューその3|施策を浸透させるための工夫とは?
学習としては、3冊あって一番薄い調達マネジメントガイドが、「とにかくエッセンスがすべて網羅されている」という話をさせていただきました。
確かに、あの薄さは、とっかかりにとてもいいと思います。
CPPホルダーのオリンパス 奈良昭彦さん(ものづくり革新センター 統括室 購買企画部 部長)、羽田修一さん(ものづくり革新センター 統括室 購買企画部 購買企画グループ グループリーダー)を訪問しました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
施策を浸透させるための工夫とは?
(安部)
購買企画部のみなさんが組織的にお取り組みになって、説得もされてご自身達で、
CPPも受験されて、内容を把握された。
次に、事業部の方に内容を理解してもらうのが難しいと思うのですが、実際に、内容をお話になる機会というのはあったのでしょうか?
(羽田)
最初は、各事業部門にCPPの学習テキストを、各5セットずつぐらい配り
「まずそれを読んでみてください」とお願いしました。
(奈良)
それがきっかけです。
スタディーガイドは、購買企画部の負担で配布されました。
(羽田)
今は各事業部で負担することになっていますが、
スタート時だけ費用全部を、購買企画部で負担しました。
「まず、とにかく読んでください」と、管理職の方の何人かに配りました。
あとは、日本能率協会のホームページに、試験問題がのっていると思いますが、使わせていただきました。
HPにサンプル画面があると思いますが
こういう仕組みの試験ですと、内容を紹介させてもらいました。
(安部)
最初に、事業部の代表の方に5セットを送られた時には、少し目を通されたという感じですか?
それとも範囲も広いけどまとまっているという印象を受けていただいたでしょうか?
(奈良)
当時、事業部側にいて、とっかかりが良かったのが、調達マネジメントガイドです。
スタディーガイドの中で一番薄い「調達マネジメントガイドに、エッセンスが全部はいっていますよ。だいたいこれを、みると一通り全体像がわかりますよ」と紹介されました。
このぐらいなら・・・と思えました。あまり抵抗を感じませんでした。
もちろん、試験に合格するには付属の厚い2冊もみなきゃいけないのですが、でも調達マネジメントガイドをみていたので、いい内容だなと思いました。
調達マネジメントガイドは、非常にまとまっていて、本の構成もよく、体系的に書かれているので、きっかけとしては、適切だったなと思います。
(羽田)
学習としては、3冊あって一番薄い調達マネジメントガイドが、「とにかくエッセンスがすべて網羅されている」という話をさせていただきました。
確かに、あの薄さは、とっかかりにとてもいいと思います。
(奈良)
調達マネジメントガイドをしっかり理解して自分の弱いところは、厚いガイドブックで勉強していけば良い、と紹介してくれたのです。
(羽田)
私は、いろいろな事業部に紹介してまわった側ですけれど、比較的調達経験の浅い、「これから調達を勉強しよう」と思っている方のほうが、反応はよかったです。
調達の道20年、30年のベテランに、スタディーガイドを見せても「今更」という感じで、最初はなかなか良い反応はしめしていただけませんでした。
やっぱり「これから勉強してみよう」と思っている方、人事ローテーションでまわってこられた方が最初の核になったと思います。
〜3/7 page〜