古河電気工業インタビューその3|組織的な調達力を発揮するために ~カテゴリー戦略~
CPPホルダーの古河電気工業 近藤喬洋さん(財務・調達本部 資材部 調達戦略グループ 主任)を訪問しました。
日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略)
組織的な調達力を発揮するために ~カテゴリー戦略~
どんな風に組織のつながりを強化されようとしているのでしょうか?
(近藤)
海外、国内のグループ会社においても、どう連携をとるかが重要だと考えていますが、
今は、切り口をカテゴリーに設定し、カテゴリー戦略をやろうと思っています。
そしてカテゴリー戦略の中に必要なのは、支出分析で、サプライヤーさんの能力評価をしないといけない。打ち手がちゃんと整理できるかどうかが重要だと思っています。
実は、そこが企画部門で一番のテーマになっているところです。
CPPの学習を通じて
CPPを受験されてのご感想をお願いします。
(近藤)
きわめてオーソドックスな言い方ですが、目線があがりました。
視野が広がり、その意味を考えるようになりました。
CPPのテキストは、各事務所においてありますから、共通言語になりやすいですよね。
持っている人間はみるし、持っていなくても、たまに読んだりする。
例えばサプライヤ評価をやっている人は、その項をよく読んだりしています。
ただ、社内でCPPが大きく普及して、認知され、本当の共通言語となるには、まだ資格保有者数が足りないと思いますね。
あと5人なのか、10人なのか、20人なのかは、わからないのですけれど、そこを、もう少しやってみたいなという思いはあります。
(安部)
グループ間の調達戦略も、5年・10年先に向けて共有しようとされはじめているということでしたね。
(近藤)
「今、一生懸命、絵を描いている」というところです。
当社の調達全体を見たときに、自分達の製造部門・需要部門が引き続き国内にあるのか、外にでていくのか、まだまだ見えていない部分もあります。
まだ社内のイメージが固まっていない部分もありますし、もう少し時間をかけて組織立ててやりたいテーマですね。
経営方針の中で調達のグループ化、グローバル化をどう達成・育成していくか。カテゴリー戦略と絡めながら推進する発想でやっています。
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